MOKでは、家具作りのご相談に積極的に応じています。

家具作りのみのご相談も喜んでご対応させていただきます。

 

今回、ご相談いただいたのは庭に生えていた木を加工して、ご自宅用のダイニングテーブルや机にしたいというお客様でした。

 

昔は原木ごと持込でのご相談もありましたが、最近ではレアケースのパターンです。

しかも今回は、木の種類が非常に珍しいものだったので、加工の様子を写真に納めさせていただきました。

 

その珍しい木とは「ムクロジの木」です。

簡単にムクロジの木について説明します。

主に日本や東アジアに自生する広葉樹。

日本では古くから特別な存在とされているようで、神社やお寺の境内に植えられることも多い木です。

 

ムクロジの木は、約20メートル以上に成長することもあるそうで、太く頑丈な幹を持っています。

風雨や自然災害に対して強く、長く生きることが特徴の1つだそうです。

また木材は非常に堅くて丈夫で、耐久性もあるそうです。

そのため、今回の家具作りには、うってつけの素材だと言えます。

 

それでは、加工の様子をご覧ください。

ここは、MOKが提携している加工会社の作業場です。

木を設置し、規定の寸法で裁断していきます。

ちなみに一見ローテクな機械に見えますが、裁断にはレーザーなども使用するなど、高機能な機械です。

 

裁断中です。

 

ダイニングテーブルの天板部分に使用予定のため、45mmの厚さで裁断していきます。

実際、テーブルとして完成する際には35mm~40mmの厚さに仕上がる予定です。

 

お客様が年輪を数えたところ、おそらく樹齢100年以上経過しているそうです。

※一般的に年輪の数で樹齢が分かります

 

木目もキレイに見えますね。

 

木の芯の部分に近づくほど、赤みを帯びた色が出てきます。

これは木の外側は生きている(=若い部分)、木の内側は古い部分だからこのような色の違いが出てくるそうです。

切断する部分によって、全く違った表情を見せてくれる木は、まさに生き物だと感じます。

 

ちなみに木の直径は、なんと約46cm。
とても立派な木だったことがよく分かります。

 

こちらはテーブルの脚として使用するために厚めに裁断している様子です。

かなり厚いです。

 

裁断した木は、このように積み上げていきます。

 

最後はロープで吊るして、ひとまとめに。

 

これで、原木の裁断加工は終了です。

最後にお客様にあまった切れ端を簡単に磨いてお持ち帰りいただきました。

 

職人さん曰く「乾燥して削ったら、相当いい木になると思います」とのことでした。

原木は非常に多くの水分を含んでいるため、今から乾燥期間に入ります。

一般的には数ヵ月程度の乾燥期間ですが、このムクロジの木は約2~3年間程乾燥させる予定です。

この乾燥期間をしっかりとることで、木材の歪みや収縮を抑えることができるので大切な工程です。

 

3年後になりますが、またテーブル加工の様子などをお伝えしていきたいと考えています。

 

MOKは、このように一般的な工務店さんやハウスメーカーではできないご提案も得意としています。

家具づくり、造作家具など「こんなことできないかな?」と思うようなことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

経験豊富な職人が真摯に対応させていただきます。