「使わなくなったベビーベッドの処分って結構大変なんですよねぇ…」

 

ご施主様から、こんなご相談を受けたのが始まりです。

 

確かに処分するにも不燃ごみとしては大きすぎて捨てられない。

解体するにも素人ではかなり手間がかかる。

人にあげたくてもなかなか貰い手がいらっしゃらない。

リサイクルショップに持ち込んでも二束三文。

結局、粗大ゴミとして車に積んで専用の処理施設まで捨てにいかないとダメ。

そして、何より思い出が詰まっている家具でもある、、、。

 

なるほど、確かにご施主様の仰る通りです。

赤ちゃん用品というのは意外と大きく処分に困った経験がある方も多いように感じます。

 

ただ、ご施主様とお話しをしていると子犬を飼うことになったと仰っていたので

思い切ってベビーベッドをリメイクして子犬用のゲージとして活用するご提案をさせていただだきました。

 

当社としても経験のないリメイクですが、

大切な思い出をそのままに、家族の一員となる子犬のために使えるのであれば最高だと思いMOKの家具工房で製作することになりました。

 

 

製作開始直後の写真がなくて恐縮なのですが、このような感じで作業。

もともとベビーベッドの柵だけでは子犬は抜け出てしまう可能性があるので、

柵の間に一本ずつ木材を追加して間隔を狭くしています。

塗装はレッドシダーの塗料を手作業で塗り付けていきます。

より塗装が馴染むように、ハケで塗った後にタオルでも2度塗り。

仕上げに乾拭きもしています。

 

そして完成したのがこちら。

どうでしょうか?

元がベビーベッドとは思えない感じに仕上がっていると思います。

 

また元々は一段のベッドだったのですが、わんちゃん用品を置けるように二段に。

 

また背の高いベッドでしたが、ご施主様の小さなお子様でも触れ合いやすいように脚を切り地面から低いカタチで仕上げているのもポイントの1つです。

 

また床板には柔らかい杉材を使用し、子犬にとっても足の負担が少ないようにしています。

 

リメイクが終わったばかりのゲージをお見せしたところ、ご施主様も大変喜んでいただきました。

 

私たちも、まさかベビーベッドを犬用のゲージにリメイクするなんて発想はありませんでした。

お客様の想いから偶然生まれたリメイク製品となりました。

 

このように家づくりだけなく、既存の家具をリメイクしたようなご提案・ご相談も承っております。

思い出がつまった家具などは簡単に捨てるのではなく、一度当社までご相談いただけるといいかもしれません。

 

何かしらリメイクをして再活用できるアイディアが出てくるかもしれません。

もちろん当社で家を建てたことがない一般のお客様のご相談も承っておりますのでお気軽にお声かけくださいませ。

 

色あせない思い出をずっとそばに。

MOKでは建築という技術・経験を通してお客様の期待にお応えできるよう今後も務めてまいります。